交響詩「レ・プレリュード(前奏曲)」

Symphonische Dichtung "Les Preludes"

  交響詩という管弦楽曲の新しい分野を作りあげたリストの交響詩の数ある交響詩の中でも、群を抜いて知られている曲で、当初はオトランの「四元」(太鼓に万物生成の本源と考えられた地・水・火・風」)の詩による合唱曲の前奏曲として書かれるはずであったが、最終的にはラマルティーヌの詩の「われわれの人生は、その厳粛なる第1音が死によって奏でられる未知の歌への一連の前奏曲でなくて何であろうか。。。」によって作られた。
  全体は四つの部分からなっており、その四つは春の気分と愛・人生のあらし・愛の安らぎ、平和な牧歌・闘いと勝利である。非常に輝かしい行進曲風のテーマと優美な流れるようなメロディを持つテーマが様々な形で現れてくる。
  作品自体は静かに奏される導入部、ひとつめの輝かしく力強く演奏されるひとつめのテーマ、優美なふたつめのテーマ、ふたつめのテーマが力を加えて変形され、再びこの2つ目のテーマが静けさを取り戻して演奏される。その後は1つめのテーマとふたつめのテーマが絡み合い最後には、ひとつめのテーマが高らかに奏でられ曲を閉じる。

【楽器編成】flute3(うち1本はpicc持ち替え)、oboe2、clarinette2、fagotte2、horn4、trumpette2、trombone3、tuba、harp、timpani、大太鼓、小太鼓、シンバル、弦楽合奏

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交響詩「レ・プレリュード」16:01122013/6/29改訂 344kB36.6MB